皆さんこんにちは、カラーオンです。
今回は色彩学の第5回目です。前回表色系についてご紹介しました。
今回は、明度と彩度によってグループ分けされるTone(トーン)についてご紹介します。
PSSC(日本色研表色体系)では明度・彩度の高低によって、色をグループ分けしています。Tone(トーン)は一般的に使用されている用語で「明るいトーン」「暗いトーン」などと日常的に使用されていますが、PCCSではそれらを12個のグループに分けています。
上の図は、縦が明度の高低、横が彩度の高低になっています。一番左の一列は、彩度が0の無彩色の領域で明度を5段階区分しています。
この無彩色以外の有彩色領域が全部で12のトーンに分かれています。
v:vivid ビビッド 鮮やかな
b:bright ブライト 明るい
s:strong ストロング 強い
dp:deep ディープ 濃い
lt:light ライト 澄んだ・楽しい
sf:soft ソフト 柔らかい
d:dull ダル 鈍い
dk:dark ダーク 暗い
p:pale ペール ごく薄い
ltg:light grayish ライトグレイッシュ 明るい灰みの
g:grayish グレイッシュ 灰みの
dkg:dark grayish ダークグレイッシュ 暗い灰みの
日本語のイメージは各トーンの代表的なイメージです。他にもビビッドなら「派手な」「生き生きとした」とか、ディープなら「深い」「充実した」「伝統的な」といったように、それぞれイメージワードが当てはまります。
それぞれのトーンに各色相があります。配色を行う際にはトーンを統一させると間違いのない安定した配色になります。色の組合せに迷った時は是非トーンを統一させて色を選んでくださいね。