色彩学#03 色の三属性

みなさんこんにちは、カラーオンです。

 

今回は色彩学の3回目、色の三属性についてご紹介します。

 

光である「色」は文字通り色々な色が存在しています。それらの規則性を研究すると3つの要素が浮かび上がってきます。

 

それが色の三属性で、色相、明度、彩度です。

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①色相

色相は色味のことで、赤、黄、緑、青などの違いです。上の図で右上の区分に当たります。虹色は5色ないし6色で表現されますが、それらの色の違いが色相の違いに当たります。

 

色はあいまいな存在です。。上の図では橙を黄のグループで表示していますが、橙のグループを作ることもできます。赤と黄の間の色相が橙です。さらに区分けして、橙に近い赤があれば、黄に近い橙があります。それぞれがどれだけ赤に近いか、どれだけ黄色に近いかによってもグループ分けすることができます。

 

橙のみならず、緑でも黄緑、青緑(ターコイズ)といった言葉もあるほどです。

 

バイオレットとパープルの違いはわかりますか?一般的にはバイオレットの方が青に近い紫で、紫のグループではなく、青のグループにまとめられることもあります。

 

 

②明度

続いて、明度とは明るさの度合いです。最も明るい色は白で、最も暗い色が黒です。上の図は有彩色のみ表示していますが、左下が明度を3段階に分けた場合の区分になります。

中明度の色に白を混ぜていくと高明度の色になります。明度が高いと白に近くなります。逆に中明度の色に黒を混ぜると低明度の色になります。

 

③彩度

彩度とは色の鮮やかさの度合いで、彩度が高いと鮮やかな色になり、彩度が低いとくすんだ色になります。彩度がほとんどない色が無彩色で、白、灰、黒です。

 

上の図で右下が彩度の区分になります。

 

明度と彩度の違いが難しいかもしれません。しかしカラーカードを眺めているとその違いが分かってきます。

明度が高いと彩度が低い色が多いですが、明度が高くて彩度も高い色もあれば(鮮やかな黄色など)、彩度が高くて明度が低い色(ディープな赤など)もあります。

 

明度と彩度の見分けに慣れていない方は、トレーニングに配色カードを使用します。

 

新配色カード199a

新配色カード199a

 

 

これは日本色彩研究所が管理している配色カードです。PCCSと呼ばれる色の体系に基づいて作られていて、初心者でもわかりやすく色を見分けることができますので、是非一度購入してみてください。(※リンクはアフィリエイト広告ではありません。)

 

色の三属性は色を見分けるために必要となります。薄い色、鮮やかな色、くすんだ色、渋い色なども明度、彩度がわかっていると想像しやすいですよ。

 

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